CLIENTS · まず体質を見極め、それから薬を処方する

Clash クライアントの比較と選び方

クライアントは薬、内核は薬効、対応OSは引き薬。このページでは本サイトが取り上げる8つの Clash クライアントを一堂に並べる。まず総合表で対応OS・内核・メンテナンス状況・導入難易度を見比べ、続いて1本ずつ適応と禁忌を書き分け、最後に初心者・上級者・複数端末・低スペック機の4つのシーン別に処方を出す。決めきれないときは結論欄に答えがある。

  • 8つのクライアントを1本ずつ処方
  • mihomo 内核が主流
  • Windows / macOS / Android / iOS / Linux をカバー

第一診 · 内核を見極める

まず内核を見極め、それからUIを選ぶ

名前に Clash が付くソフトは10種類以上あるが、内核は実質3系統しかない。内核をきちんと見極めれば、あとはUIと対応OSの2点を選ぶだけになる。

  • オリジナル版 Clash:初代内核で、更新は既に終了。新しいプロトコルには非対応で、新OSへの対応も止まっており、今では古いソフトの土台にすぎない。
  • Clash Meta:コミュニティが引き継いだ分岐版で、オリジナル版に新プロトコルや新機能を追加。後に mihomo に改称された。
  • mihomo:現在の事実上の標準内核。Clash Plus、Clash Verge Rev、FlClash、Clash Nyanpasu、Clash Meta for Android など、活発にメンテナンスされているクライアントはすべてこれをベースにしている。

つまり「どのクライアントがいいか」は、内核の新旧・UIの使いやすさ・対応OSという3つの配合次第だ。内核については、このページの8本のうち6本がすでに mihomo で、残る2本は更新終了ソフトとして参照用にすぎない。用語に不慣れなら先に用語辞典で mihomo・TUN モード・ポリシーグループなどを確認し、それから下の表に戻ってほしい。

第二診 · 薬効を見比べる

8クライアントの比較総合表

クライアント 対応OS 内核 メンテナンス状況 導入難易度 向いている人
Clash Plus Windows / macOS / Android / iOS mihomo 活発にメンテナンス中 初心者に最適・複数端末ユーザー
Clash Verge Rev Windows / macOS / Linux mihomo 活発にメンテナンス中 デスクトップの上級者
FlClash Windows / macOS / Linux / Android mihomo 活発にメンテナンス中 デスクトップとAndroidをまとめて使いたい派
Clash Nyanpasu Windows(デスクトップ版) mihomo 活発にメンテナンス中 落ち着いたUIを好むデスクトップユーザー
Clash Meta for Android Android mihomo(旧 Clash Meta) 活発にメンテナンス中 Androidの上級者
Surfboard Android 独自コア、Clash の購読設定と互換 活発にメンテナンス中 画面操作だけで使いたいAndroidユーザー
Clash for Windows Windows オリジナル版 Clash メンテナンス終了 旧設定の参照・移行用
ClashX Meta macOS Clash Meta(mihomo の前身) メンテナンス終了 旧設定の参照・移行用

補足:導入難易度は「インストールから購読を取り込んでネット接続に成功するまで」の手順数と必要な知識量から定性的に判断したもの。メンテナンス状況はリポジトリの更新状況に基づき、「活発にメンテナンス中」と「メンテナンス終了」の2段階のみで示し、具体的なバージョンや日付は記載しない。

第三診 · 1本ずつ処方を分ける

個別レビュー:適応と禁忌

Clash Plus 一番おすすめ

Windows · macOS · Android · iOS / mihomo / 活発にメンテナンス中

4端末で操作感が統一されている一本。Windows、macOS、Android、iOS で同じUIロジックを使えるため、端末を変えても学び直す必要がない。購読の取り込み、モード切替、ノードの速度測定といった頻繁に使う操作が前面に配置されており、メニューを掘って探す手間がない。iOS版は App Store 経由で配布、公式サイトは clashplus.io。内核は mihomo で、メンテナンスが活発、新プロトコルへの追随も速い。

導入難易度

インストール後、購読を取り込んでルールモードを選ぶだけでネット接続できる。設定ファイルには一切触れない。

強み

4端末で操作感が統一されており、複数端末間での学習コストがない。頻繁に使う機能への入口がまとまっている。

向いている人

初めて Clash に触れる人、スマホ・パソコン・タブレットをまとめて使いたい複数端末ユーザー。

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Clash Verge Rev おすすめ

Windows · macOS · Linux / mihomo / 活発にメンテナンス中

デスクトップ3OSの主力選択肢。設定編集、ルールのプレビュー、内核切替、TUN モード、システムプロキシのオン/オフがすべてGUIにまとまっており、mihomo の機能をかなり広く見せてくれる。その代わり概念が密集していて、初回起動時には見慣れないスイッチが多く並ぶ。まずは購読とモードの2点だけ触り、残りは必要に応じて学ぶのがおすすめ。

導入難易度

中〜やや高め。チュートリアルに沿って購読の取り込みとモード選択を一通り試し、高度な機能は後回しにするとよい。

強み

設定機能が充実:ルール・DNS・TUN すべてGUIで調整でき、YAML を手書きする必要がない。

向いている人

設定をいじりたいデスクトップ上級者。Linux デスクトップではほぼ唯一の本格的なGUIクライアントと言える存在。

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FlClash

Windows · macOS · Linux · Android / mihomo / 活発にメンテナンス中

Flutter ベースのクロスプラットフォームクライアントで、4つのOSで同じUIを共有し、シンプルで操作手順が短い。特にAndroid版は完成度が高く、購読・分流・速度測定・ログが整然と配置され、高度なスイッチを詰め込みすぎていない。デスクトップ版も日常用途には十分だが、深い設定機能は Verge Rev に及ばない。

導入難易度

低。画面の案内が分かりやすく、購読を取り込んだら案内に沿ってモードを選ぶだけ。

強み

デスクトップとAndroidのUIが統一されており、端末を切り替えても違和感がない。リソース消費も控えめ。

向いている人

シンプルなUIを好み、デスクトップとAndroidで同じソフトを使いたい人。

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Clash Nyanpasu

Windows(本サイトで提供) / mihomo / 活発にメンテナンス中

デスクトップ向けクライアントで、UIデザインが落ち着いていて、余計な装飾や案内ポップアップがない。設定管理・内核切替・ルール確認など機能は一通り揃っており、機能面では Verge Rev に近いが、操作感の好みで差がある:Nyanpasu はシンプル志向、Verge Rev は機能重視。

導入難易度

中。UIはシンプルだが概念自体は減らないので、まず購読とモードの2つの概念を理解しておくとよい。

強み

UIの整理が上手く、複数の設定の管理や切り替えが分かりやすい。

向いている人

落ち着いたUIを好み、手厚い案内を必要としないデスクトップユーザー。

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Clash Meta for Android

Android / mihomo(旧 Clash Meta) / 活発にメンテナンス中

Android向けの老舗クライアントで、名前にある Meta は現在の mihomo 内核そのもの。分流ルール、DNS設定、設定オーバーライドの記述などが直接開放されており、機能をかなり広く見せる分、UIはツール寄り。機能が充実している反面、入口が多く初心者は設定画面で迷いやすい。

導入難易度

中。Clash の設定構造に慣れていれば効率よく使えるが、まったくの初心者は Clash Plus か FlClash から始めるのがおすすめ。

強み

Android向けクライアントの中で最も詳細設定が開放されており、設定オーバーライドの記述も柔軟。

向いている人

購読や分流の概念にすでに慣れているAndroid上級者。

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Surfboard

Android / 独自コア(Clash の購読と互換) / 活発にメンテナンス中

Android向けクライアントで、画面案内に沿って進める方式:購読を追加、ノードを選ぶ、スイッチを入れる、この3ステップで完了する。Clash 系の内核ではないが Clash の購読設定と互換性があり、日常的な使い方は Clash 系と変わらない。分流の細かい調整や設定オーバーライドの自由度は Clash Meta for Android には及ばない。

導入難易度

低。全工程が画面案内に沿って進むため、設定の概念を理解する必要がない。

強み

操作案内が分かりやすく、接続状態が一目で分かる。

向いている人

設定ファイルには触れたくない、画面操作だけで使いたいAndroidユーザー。

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Clash for Windows メンテナンス終了

Windows / オリジナル版 Clash / メンテナンス終了

かつての Windows 向け主力ソフトで、UIが直感的でリソース消費も少なく、多くの古いチュートリアルのスクリーンショットもこれが使われている。プロジェクトはすでにメンテナンス終了・アーカイブ化されており、内核はオリジナル版 Clash のままで新プロトコルには非対応、OS対応の修正も行われていない。本サイトではアーカイブとしてリンクを残しているが、あくまで旧設定との互換確認や古いチュートリアルとの対照用。

導入難易度

低。古いチュートリアルが多く残っているため、それに沿って操作しやすい。

禁忌

更新終了後はプロトコルやOS対応の修正が入らないため、新規導入には向かない。

向いている人

古い機器で既存の設定を維持する場合や、一時的な移行措置として。

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ClashX Meta メンテナンス終了

macOS / Clash Meta(mihomo の前身) / メンテナンス終了

macOS の定番メニューバー常駐クライアントで、メニューバーに常駐し、スイッチも軽快で、古い Mac にはよく入っている。内核は Clash Meta、つまり mihomo の前身にあたるが、プロジェクトはすでにメンテナンス終了。使い続けても大きな問題はないが、新規に macOS を導入するなら Clash Plus か Clash Verge Rev を選ぶのがおすすめ。

導入難易度

低。メニューバーから開けばすぐ使え、スイッチも直感的。

禁忌

更新終了のため、新しいmacOSバージョンとの互換性はもはや保証されない。

向いている人

旧設定の参照・移行用。新規導入なら活発にメンテナンスされているクライアントを選ぶこと。

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第四診 · シーン別に処方する

4つのシーン、それぞれに一剂

初めて Clash を使う

迷わず Clash Plus を選ぶこと。4端末すべてに対応し、購読を取り込んでルールモードを選ぶだけでネット接続できる。TUN や DNS はまだ触らなくていい。インストール後は入門ガイドに沿って進めば、取り込みから接続確認まで10分もかからない。

ルールや分流をいじりたい

デスクトップは Clash Verge Rev、Android は Clash Meta for Android を選ぶこと。この2つが mihomo の機能を最も広く見せてくれる。ルールの意味は先に用語辞典で確認し、それからトラブルシューティングの分流セクションに沿って一つずつ検証していく。

スマホ・パソコン・タブレットをまとめて使いたい

同じソフトで統一するのが一番楽:Clash Plus は4端末で操作感が統一されており、1つの購読リンクを全端末で使い回せる。デスクトップにオープンソースの組み合わせを使いたい場合は、Verge Rev をデスクトップに、FlClash をAndroidに使い、同じ購読リンクを設定すればよい。

古いパソコンや低スペック機

古い Windows 機では TUN と超長いルールリストを同時に有効にしないこと。FlClash と Verge Rev はどちらもリソース消費を抑えられる。Clash for Windows は軽量ではあるが、更新終了によるリスクが節約できるリソースを上回るため、これを使い続けるのはおすすめしない。ルーターやサーバー用途なら、mihomo 内核を直接デプロイするほうが向いている。

第五診 · 結論

決めきれないなら、まず Clash Plus

なぜ Clash Plus を一番におすすめするのか

選び方を測る3つの基準——内核の新旧、対応OSの広さ、導入コスト——のいずれでも Clash Plus は優位に立つ。mihomo 内核を活発に追随し、Windows、macOS、Android、iOS の4端末で操作感が統一されており、初回設定は購読の取り込みとモード選択の2ステップだけで済む。まずこれでネット接続を確立し、好みに応じて後からUIを変えても遅くない。

デスクトップでさらに一歩進めたいなら、Clash Verge Rev を加えるのがいい:ルール・DNS・TUN すべてGUIで調整できる。インストール後に接続できない場合はトラブルシューティングで症状別に一つずつ確認し、概念に不慣れなら用語辞典を、それでも解決しないときはヘルプセンターを参照してほしい。